銀行に預けてもお金がふえない今、「投資をしたほうがいい」って頭では分かっていても、「損するのが怖い」「難しくてよくわからない」と足踏みしてしまう。そんな方も、多いのではないでしょうか?
そんな不安を抱えている方にぴったりの投資方法があるんです。
「マイホームや子育てに備えたい」「将来の夢をかなえるためにお金をふやしたい」と思っている方、そんな方にこそおすすめなのが積立投資です。
積立投資とは
一定期間、一定金額ずつを購入していく投資手法のことです。
毎月・毎週・毎日コツコツとお金を積み立てていく投資なので「積立投資」と呼ばれます。
投資対象は、株式だけでなく、金や仮想通貨などさまざまな投資でこの手法を取り入れることができます。
積立投資は長期的に運用することで、購入時期による価格変動に対応することができます。
毎月定額ずつ投資することで、“価格が高い時は少なく、価格が安い時は多く買う”ことができ、平均購入価格を抑えることができます。
また少額から投資することができ、購入タイミングを考える必要がないので、初心者でも始めやすい投資でもあります。
ただし、忘れてならないのは、大前提として「投資に元本保証はない」ということです。損をしにくい方法を選んでいても、絶対に損をしないわけではありません。
なので、すぐに必要なお金まで投資に回してしまったり、なにも考えずに投資してしまうと、大きな損を出してしまう可能性があります。
現在の資産配分を考え、余裕資金で、無理のない投資にチャレンジしていきましょう。
積立投資のメリット・デメリット
- 少額から手軽に始められる
- 購入タイミングに悩まない
- 時間分散によってリスクを軽減できる
「平均法」で、自動で安心して購入できる
一括投資に対し、積立投資は、自分でタイミングを見ず「下がった時にたくさん買う」「上がった時には少なく買う」を自動的にできる方法です。
価格が変動する商品について、定期的に一定の金額でり積立することで価格が下がった時には多くの数量を購入し、価格が上がった時には少ない数量を購入します。
それにより結果的に、平均購入単価を下げられます。
皆さんも、買い物をする際は、価格が高くなっているときは買うのを控え、セールになった時にまとめ買いをする方も多いでしょう。
同じように、積立投資なら、自動的にお得に商品を購入できます。常にタイミングを見計らいながら、自分の判断で売買をするよりも、はるかに簡単な方法です。
投資を長く続けていれば、「常に上がり続ける」「常に下がり続ける」ということはありません。値動きがあるからこそ、積立投資が有効です。
積立投資には手数料と税金がかかる!
積立投資を行ううえで、手数料と税金がかかる投資があるということも把握しておきましょう。
投資信託で積立を行う場合、2種類の手数料と税金がかかってきます。
購入時手数料
購入時手数料とは、毎回商品を購入するたびに差し引かれる手数料です。
たとえば、購入時手数料が3%の商品の場合、1回1万円で積立を行うと、購入のたびに手数料300円が差し引かれます。
ネットで購入できる商品の中には「ノーロード型」と呼ばれる、購入時手数料がかからない商品が増えてきています。
購入時手数料を抑えたい場合は、この「ノーロード型」の商品を選ぶことをおすすめします。
信託報酬
信託報酬は、ファンドの運用・管理を行うための維持費用のようなものです。
こちらは、購入時手数料とは異なり、直接差し引かれるものではなく、ファンド全体の残高から差し引かれる間接的なコストとなります。
長く運用を続けるうえでは、信託報酬によって運用成果に大きな違いが出てくるため、あまりにもコストがかかる商品には注意が必要です。
税金
各手数料とは別に、投資信託の運用で得た利益には、所得税及び地方税が課税されます。
2023年2月の税率は20.315%(個人投資者の源泉徴収時)です。
増えた分がそのまま手に入るわけではないので、注意しましょう。
一括投資の方が儲かる場合あり
コツコツ積立するのではなく、一括投資の方が利益を出しやすいこともあります。
価格が低い時に大きな金額で投資を始めれば、少額の積立で投資を始めるよりも、短期間で大きな利益を手に入れることができるでしょう。
ですが現時点が価格が一番低いのか判断がしにくく、誰しもが「下がった時に買いたい」「上がった時に売りたい」と思っているものです。
実際には、上がってきたときに、「やっぱり買っておけばよかった」と、乗り遅れないように後を追って高値で買ってしまう。下がってきたときに、「これ以上損する前に手放したい」と、安値で売ってしまう。
このような行動をとる方は非常に多く、感情に左右されて投資を行うと、結果的にリターンを損ねてしまうケースが多いです。
株式投資での手数料と税金の節約には、つみたてNISAの活用を!
「自分で手数料の低い商品を調べるのは面倒」「税金を取られるのはもったいない」と感じる方は、「つみたてNISA」を利用すればこの問題を解決できます。
つみたてNISAは、積立投資専用の非課税制度のことで、年間40万円までの投資で得られた利益が非課税になる制度です。
非課税期間は最長20年間のため、長期の資産形成に最適です。
また、つみたてNISAの対象商品は、金融庁によって選定されており、購入時手数料がある商品や信託報酬が過度に高い商品は、対象商品から除外されています。
そのため、つみたてNISAで積立投資を行えば、手数料が高すぎる商品を避けることができます。
まとめ
資産形成は、なるべく長い期間積立を継続することが成功の秘訣です。
いざ、定年退職を迎えてから「この先資産が足りるかな?」と思っても、取り崩し期に入ってから資産形成はできないし、若い頃に戻って資産形成をやり直すこともできません。
手元の資産は少なくても、少しでも早く始めることで資産形成はできます。
これからも続く長い時間を有効活用し、資産形成をはじめてみませんか。